梅は百花の魁
読み方:うめ は ひゃっか の さきがけ
意味
梅は、寒さの残る早春に多くの花に先立って咲く花であり、数ある花の先駆け・先頭であるという意味。「魁」は先頭に立つもの、先駆けをいう。梅が春の訪れを告げる代表的な花であることをたたえた表現で、物事の先陣を切るものの比喩にも用いられる。
由来
寒さの残る早春に梅がほかの多くの花より早く咲くことに基づく表現である。「魁」は「さきがけ」「先頭」の意。正確な初出文献や成立年は未詳だが、江戸時代に尾張地方で用いられた尾張いろはかるたの「う」の札として知られ、近世にはことわざとして定着していたと考えられる。
備考
主に早春の梅や季節の訪れを表す際に用いる。人や物事が先陣を切ることの比喩にもなるが、現代では梅を鑑賞する文脈での用例が多い。尾張いろはかるたの「う」の札。
誤用・混同注意
- 「魁」を「かい」と読んで「うめはひゃっかのかい」とするのは誤りで、この句では「さきがけ」と読む。
- 梅が文字どおりすべての花より必ず最初に咲くという科学的断定ではなく、早春に先駆けて咲く梅をたたえた表現である。
例文
- 寒風の残る庭で白梅がほころび、「梅は百花の魁」という言葉を実感した。
- 早春の企画展を梅から始めるのは、梅は百花の魁といわれるためだ。
- まだ多くの草木が眠るなかで咲く梅は、まさに百花の魁である。
分類
類義語
- 花の兄
- 春告草