柳の下の泥鰌
読み方:やなぎの したの どじょう
意味
一度偶然うまくいったからといって、同じ場所・方法・機会で再び同じ成功や利益を得られるとは限らない、という意味。最初の成功に安易に頼り、同じ幸運を期待することを戒める言葉である。
由来
「柳の下にいつも泥鰌は居らぬ(いない)」という俗諺を縮めた形。柳の木の下で泥鰌を一匹捕まえられたとしても、同じ場所でいつも捕まえられるわけではないという、身近な漁や採集の経験に基づくたとえである。江戸時代ごろにはことわざとして定着していたとされるが、成立年や特定の典拠は明確ではない。
備考
「二匹目の泥鰌を狙う」は、先例にならって再度の成功を狙うこと。必ず失敗するという断定ではなく、同じ幸運を当然視してはならないという戒めである。尾張いろはかるたの「や」の札としても知られる。
別表記
- 柳の下のどじょう
- 柳の下のドジョウ
- 柳の下にいつも泥鰌は居らぬ
- 柳の下にいつも泥鰌はいない
誤用・混同注意
- 「一度成功した方法は必ず二度と成功しない」という意味ではない。正しくは、同じ成功が再現する保証はないという意味。
- 「柳の下に二匹目の泥鰌がいる」と、再度の幸運を肯定する意味に取り違えない。
例文
- 前作が大ヒットしたからといって、同じ設定の続編も売れるとは限らない。柳の下の泥鰌を期待しすぎるのは危険だ。
- 一度だけ当たった広告の手法をそのまま繰り返しても効果は保証されない。柳の下の泥鰌に頼らず、改めて市場を調べよう。
- 彼は前年の投資の成功を根拠に今年も同じ銘柄へ資金をつぎ込んだが、柳の下の泥鰌とはいかなかった。
分類
類義語
- 二番煎じ
- 二匹目の泥鰌を狙う
- 同じ手は二度と通じない
対義語
対比・対照ことわざ
- 二度あることは三度ある
- 二匹目の泥鰌を狙う