木秀でれば林の風これを摧く
読み方:き ひいでれば はやしの かぜ これを くだく
意味
才能や地位などが人より際立つ者は、周囲のねたみや反発を受け、攻撃・妨害されやすいというたとえ。林の中でひときわ高く伸びた木ほど風を強く受けて折られやすいことに見立てている。
由来
中国・西晋時代(3世紀末〜4世紀初め)の文人、李康(りこう)の文章「運命論」にある「木秀于林、風必摧之(木、林に秀ずれば、風必ずこれを摧く)」に由来するとされる。のちに中国の説話集『世説新語』(5世紀ごろ成立)などにも引用され、日本でも漢文由来の警句として定着した。
備考
「摧く」は「くだく」と読み、折る・くじく意。優秀な人への反発を表すため、才能を目立たせないほうがよいという消極的な教訓としてではなく、周囲の嫉妬や同調圧力を批判する文脈でも使われる。
例文
- 若くして部長に抜擢された彼には批判も集まった。木秀でれば林の風これを摧く、という状況なのだろう。
- 新しい提案をした社員だけを孤立させてはならない。木秀でれば林の風これを摧くでは、組織の成長を妨げてしまう。
- 彼女の成功をねたんで根拠のないうわさを流す人もいたが、木秀でれば林の風これを摧くという言葉を思わせる出来事だった。