朝顔に釣瓶取られてもらい水
読み方
あさがおに つるべとられて もらいみず意味
朝顔のつるが井戸の釣瓶に絡みついたため、花を傷つけてつるを外すのではなく、近所から水をもらったという意味。小さな生き物や自然にまで思いやりを示し、目先の便利さよりも慈しみを選ぶ態度をたとえる。由来
江戸時代中期の俳人・加賀千代女(1703~1775)作と伝えられる俳句「朝顔に釣瓶取られてもらい水」が由来である。朝顔が井戸の釣瓶(井戸から水をくむ桶)に絡んだので、花を切らずに他家から水をもらった情景を詠んだものとされる。句が作られた正確な年は不明。備考
「釣瓶」は井戸水をくむための桶。「もらい水」は他人の家などから水を分けてもらうこと。元は俳句だが、自然や弱いものへの思いやりを表すことわざ的表現としても用いられる。例文
- 井戸の釣瓶に朝顔が絡みついていたので、祖母は「朝顔に釣瓶取られてもらい水だね」と言って、無理にほどこうとしなかった。
- 少し遠回りでも巣を壊さない道を選ぶ彼の姿勢は、まさに朝顔に釣瓶取られてもらい水である。
- 便利さを優先して庭の花を抜くのではなく、朝顔に釣瓶取られてもらい水の心で、別の場所から水をくんできた。
類義語
- 小さなものにも心を配る
- 自然を慈しむ
- 立つ鳥跡を濁さず