昔の剣より今の杖
読み方:むかし の けん より いま の つえ
意味
若いころに剣を振るうほど強かった人でも、年を取った今は杖を必要とするということ。過去の武勇や栄光に頼るのではなく、現在の自分の状況や必要に合ったものを大切にすべきだという意味でいう。人の老いと、時に応じて考え方を変える必要性を表す。
由来
武芸が重んじられた時代の生活感覚から生まれた日本のことわざと考えられる。「剣」は若いころの武力・武勇、「杖」は老後に歩行を支える道具を表す。初出の文献や成立した正確な年代は明確ではないが、近世以前から伝わる表現とされる。
備考
老いによる変化をたとえるほか、過去の実績より現在役立つものを重視する意味でも用いる。相手の衰えを直接指すと失礼になり得るため、使用場面には配慮が必要。
例文
- 若いころは現場の第一線で働いた祖父も、今では歩くのが大変だ。昔の剣より今の杖というものだね。
- 過去の成功談ばかり話していても仕方がない。昔の剣より今の杖というように、今の仕事に必要な知識を身につけよう。
- 父は引退後、無理に若者と同じ運動をせず、杖を使って散歩している。昔の剣より今の杖を心得ているのだ。
分類
類義語
- 昔のことより今のこと
- 昔より今
- 今を大切にする