戯れに恋はすまじ
読み方:たわむれに こいは すまじ
意味
恋愛は、遊びや冗談半分の気持ちでしてはならないということ。軽い気持ちで始めても、やがて本気になったり深く悩んだりして、簡単には終えられなくなることをいう。
由来
平安時代前期から中期にかけて成立したとされる歌物語『伊勢物語』(10世紀頃)に見える「戯れに恋はすまじきものなりけり」という趣旨の表現に由来するとされる。「すまじ」は古語で、「してはならない」「するものではない」の意。
備考
古風で文語的な言い回し。現代の日常会話よりも、文章や恋愛について戒める場面で用いられる。「すまじ」は「済まない」ではなく、古語の否定的な意志・当然を表す語。
別表記
- 戯れに恋はすまじきもの
- 戯れに恋はすまじきものなりけり
- たわむれに恋はすまじ
誤用・混同注意
- 「すまじ」を現代語の『済まない』と解し、『恋愛が成就しない』という意味にするのは誤り。ここでは『してはならない』『するものではない』の意。
- 単に『恋愛をしてはいけない』という禁欲の教えではなく、遊び半分・冗談半分で恋を始めることへの戒めである。
例文
- 軽い気持ちで連絡を取り始めたのに、今では毎日相手のことを考えてしまう。まさに戯れに恋はすまじだ。
- 職場恋愛を面白半分に勧めるのはよくない。戯れに恋はすまじというから、相手の気持ちを大切にすべきだ。
- 友人は冗談で交際を始めたが、別れるときにはひどく傷ついた。戯れに恋はすまじとはこのことだ。