憂患に生き安楽に死す
読み方
ゆうかんに いき あんらくに しす
意味
人や国家は、苦難や心配のある状況では気を引き締めて努力するため生き延び発展するが、苦労のない安逸に慣れると緊張感を失い、衰退・滅亡につながるという戒め。逆境を恐れず、順調なときこそ油断しないよう説く言葉。
由来
中国の儒教書『孟子』の「告子下」にある「生於憂患、死於安楽(憂患に生き、安楽に死す)」に基づく。孟子が活動した戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろの思想を伝える句である。日本では漢文の訓読表現として定着した。
分類・由来
備考
「憂患」は心配・苦難、「安楽」は苦労のない安逸を指す。「死す」は文字どおりの死だけでなく、個人・組織・国家などの衰退や滅亡にも用いる。日常会話より文章やスピーチ向き。
例文
- 厳しい競争の中で体質を鍛えた企業は、まさに「憂患に生き安楽に死す」を示している。
- 事業が順調な今こそ気を引き締めよう。憂患に生き安楽に死す、という戒めを忘れてはならない。
- 彼は成功後に改革を怠った組織を、憂患に生き安楽に死すの例だと評した。
類義語
- 生於憂患、死於安楽
- 居安思危(安きに居りて危うきを思う)
- 艱難汝を玉にす