慌てる乞食はもらいが少ない
読み方:あわてる こじきは もらいが すくない
意味
あまりに慌てて物事を行うと、十分な成果や利益を得られず、かえって損をするというたとえ。落ち着いて順序や方法を考えずに急ぐと、得られるはずのものまで少なくなることをいう。
由来
江戸時代に成立・流布した日本のことわざとされる。江戸いろはかるたの「あ」の札として採用され、広く知られるようになった。特定の著作に初出があるわけではなく、正確な成立年や考案者は不明である。
備考
江戸いろはかるたの「あ」の札。現代では「乞食」は困窮者への蔑称として受け取られ得るため、日常会話での使用には注意が必要。教訓自体を述べるなら「慌てると損をする」などと言い換えられる。
別表記
- 慌てる乞食は貰いが少ない
- あわてる乞食はもらいが少ない
- 慌てる乞食は貰いが少い
誤用・混同注意
- 「早く行動することは常に損だ」という意味ではない。準備や判断を欠くほど慌てると、十分な成果を得られないという戒めである。
- 「乞食」は現代では差別的・侮蔑的に受け取られ得る語であり、困窮している人を指して日常的に用いるのは不適切である。
例文
- 契約を急ぐあまり内容をよく確認せず、不利な条件を受け入れてしまった。まさに「慌てる乞食はもらいが少ない」だ。
- 応募先を十分に比較しないまま最初の内定を承諾するのは危険だよ。慌てる乞食はもらいが少ないというから、少し考えよう。
- セールだからと急いで買ったら、翌日にもっと安くなっていた。慌てる乞食はもらいが少ないとはこのことだ。
分類
類義語
- 急いては事を仕損じる
- 急がば回れ
- せいては事を仕損じる