心肝を寒からしめる
読み方:しんかん を さむからしめる
意味
非常に恐ろしく、心の底からぞっとさせること。恐怖や不安のために、身も心も冷えるような思いをさせるという意味である。「心肝」は心の奥底・精神をいい、出来事や話などが人に強い戦慄を与える場合に用いる。
由来
「心肝」は心臓と肝臓を合わせた語で、転じて心の奥・精神を表す。「寒からしめる」は「寒く感じさせる」という古風な使役表現である。恐怖によって心の底が冷えるように感じることをたとえた、漢文調の日本語表現と考えられる。正確な成立時期や初出典は未詳。
備考
硬い文章語で、恐怖や不安によって人をぞっとさせる場面に用いる。日常会話では「肝を冷やす」「ぞっとする」が一般的。厳密には慣用句として扱われることもある。
別表記
- 心肝を寒からしむ
- 心肝を寒からしむる
補足
- 「心肝」を「しんぞう」などと読むのは誤りで、読みは「しんかん」。
- 物理的に心臓や肝臓を冷やす意味ではなく、恐怖でぞっとさせることを表す比喩である。
例文
- その怪談は、聞く者の心肝を寒からしめるほど生々しかった。
- 突然鳴り響いた警報と暗闇は、劇場にいた人々の心肝を寒からしめた。
- 作者は、読者の心肝を寒からしめる結末を用意していた。
分類
類義語
- 肝を冷やす
- 胆を冷やす
- 心胆を寒からしめる
- 身の毛がよだつ
対義語
- 胸をなで下ろす
- 心が落ち着く
- 肝が据わる