心肝を寒からしめる
読み方:しんかん を さむからしめる
意味
非常に恐ろしい思いをさせる、または恐怖で身震いするほどぞっとさせるという意味。心や肝臓まで冷え切るように感じるほどの強い恐怖を表す、文語的で硬い表現である。
由来
「心肝」は心臓と肝臓、転じて心の奥底・精神の中心を表す漢語である。「寒からしめる」は「寒くさせる」の文語的な使役表現。中国古典に見られる、恐怖によって心や肝が冷えるという比喩を取り入れた漢文調の言い回しと考えられるが、特定の初出文献や成立年代は明確ではない。
備考
現代の日常会話ではやや古風で硬い表現。強い恐怖を与える出来事・光景・人物などを主語にして用いる。「寒からしめる」は文語的な使役形である。
別表記
- 心肝を寒からしむ
誤用・混同注意
- 「寒くしめる」とするのは誤り。文語的な使役表現として「寒からしめる」を用いる。
- 自分自身が恐怖を感じることだけを表す語ではなく、主に物事が人に強い恐怖を与える意で用いる。
例文
- 惨状を伝える映像は、見る者の心肝を寒からしめた。
- 夜の山道で響いた不気味な叫び声が、私たちの心肝を寒からしめた。
- その独裁者による残虐な処罰は、国民の心肝を寒からしめるものだった。
分類
類義語
- 肝を冷やす
- 肝を潰す
- 心胆を寒からしめる
- 身の毛がよだつ
対義語
- 肝を据える
- 安心させる