後の仏より先の地蔵
読み方:あとの ほとけ より さきの じぞう
意味
後になって現れる立派な仏よりも、今すぐ目の前で頼りにできる地蔵のほうがありがたい、という意味。将来得られる大きな利益や助けより、現在必要な小さな利益や身近な助けを重視するたとえとして使う。
由来
成立時期や最初の出典は明確ではない。仏教、とくに日本で広く信仰された地蔵信仰を背景にしたことわざである。将来現れる仏より、今ここで人々を救ってくれる身近な地蔵のほうが頼りになる、という民間の実感から生まれたとされる。
備考
目先の利益だけを無条件に勧める言葉ではなく、「今すぐ必要な支え」の重要さを表す。計画性を欠く態度を批判する文脈では使わないよう注意が必要。
例文
- 新製品の導入は魅力的だが、今の業務を支える人手を確保するほうが先だ。後の仏より先の地蔵というからね。
- いつ届くか分からない大口の仕事を待つより、目の前の依頼を丁寧に仕上げよう。後の仏より先の地蔵だ。
- 将来の大きな約束も大切だが、困っている今日の生活を助けてくれる制度のほうがありがたい。まさに後の仏より先の地蔵である。
分類
類義語
- 明日の百より今日の五十
- 将来の百両より現在の五十両
対義語
- 急がば回れ
- 急いては事を仕損じる
- 遠きを謀る