帯に短く襷に長し
読み方:おびに みじかく たすきに ながし
意味
ある物が、帯として使うには短すぎる一方、襷として使うには長すぎて、どちらの用途にも適さないこと。転じて、物事の程度や性能などが中途半端で、どちらの目的にも十分に役立たないことをいう。
由来
着物の帯と襷では必要な長さが異なることから生まれたたとえである。一本の布・紐が「帯にするには短く、襷にするには長い」状態を表した。江戸時代前期の俳諧書『毛吹草』(寛永15年・1638年)に「帯に短く襷に長し」の形が見られ、近世に定着したとされる。
備考
一般には「帯に短し襷に長し」の形も広く用いられる。古風な「長し」が残る表現で、「どちらにも使えて便利」という意味ではなく、どちらにも適さない中途半端さを表す。
別表記
- 帯に短し襷に長し
誤用・混同注意
- 「帯にも襷にも使える」という意味ではない。帯には短すぎ、襷には長すぎて、どちらの用途にも適さないという意味である。
例文
- この布はベルトにするには短く、肩から掛けるには長すぎる。まさに帯に短く襷に長しだ。
- 新しい機種は価格のわりに性能が足りず、上位機ほど高機能でもない。帯に短く襷に長しの製品になってしまった。
- その提案は予算削減策としては効果が弱く、サービス向上策としても不十分で、帯に短く襷に長しだ。
分類
類義語
- 中途半端
- どっちつかず
- 帯にも襷にもならない