左官の荒壁
読み方
さかん の あらかべ
意味
左官職人が他人の家の仕事に追われ、自分の家の壁は下塗りだけの粗い「荒壁」のままになっていることから、本職・専門とする事柄であっても、自分自身のことは行き届かず粗末になりがちなことのたとえ。
由来
成立した正確な年代や典拠は不明です。壁を塗る左官が、客先の仕事を優先するため自宅の壁は荒壁のままにしてしまう、という職人の生活感覚をもとに生まれたたとえとされます。近世以降に広まったと考えられますが、確かな初出時期は確認されていません。
分類・由来
備考
「荒壁」は、土壁の下塗りをした粗い状態の壁をいう。専門家が自分の専門分野をおろそかにする意味で用いる。現在は「紺屋の白袴」「医者の不養生」のほうが一般的。
例文
- 仕事では部屋を完璧に整理する彼の自宅が散らかっているとは、まさに左官の荒壁だ。
- 税理士なのに自分の申告を後回しにしている。左官の荒壁にならないよう、早めに手続きをしよう。
- 美容師の姉はお客さんの髪はきれいに整えるが、自分の髪は手入れ不足で、左官の荒壁のようだ。