将にこれを取らんと欲すれば、必ず固くこれを与えよ
読み方:まさに これを とらんと ほっすれば、かならず かたく これを あたえよ
意味
相手から何かを得たり取り返したりしたいなら、まずは相手に十分な利益や自由を与えるべきだ、という意味。目先では譲歩や損に見えても、最終的に大きな目的を達するための駆け引き・処世の知恵を表す。
由来
中国古典『老子』第三十六章の「将欲奪之、必固与之(まさにこれを奪わんと欲すれば、必ず固くこれを与えよ)」に由来する。『老子』は戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したとされる。日本では漢文の訓読として「取らんと欲すれば」とも表記・引用される。
備考
「固く」は現代語の「硬く」ではなく、「十分に」「しっかりと」の意。相手をだますためだけの教えではなく、譲歩・循環・柔軟さによって目的を達するという『老子』の思想を背景に持つ。
例文
- 交渉では、将にこれを取らんと欲すれば、必ず固くこれを与えよというように、先方に有利な条件を一部示すことも必要だ。
- 彼は将にこれを取らんと欲すれば、必ず固くこれを与えよの策で、まず部下に裁量を与えてから大きな改革への協力を得た。
- 短期的な利益だけを追うのではなく、将にこれを取らんと欲すれば、必ず固くこれを与えよという視点で顧客との信頼を築こう。
分類
類義語
対義語
- 出し惜しみをする
- 与えずに奪う
- 一方的に取り上げる