宇宙は神の思想なり
読み方:うちゅう は かみ の しそう なり
意味
宇宙は単なる物質の集まりではなく、神の知性・意志・理念が形となって現れたものである、という宗教的・哲学的な見方を表す言葉。宇宙の秩序や美しさのうちに、神的な理性や目的を見いだそうとする考え方である。科学的事実を述べる表現ではなく、比喩的な世界観を示す。
由来
西洋のキリスト教的・観念論的な宇宙観に通じる警句として、日本語では文語調の「宇宙は神の思想なり」という形で紹介・引用されてきたと考えられる。ただし、この短い形そのものの原典、特定の著者、および成立年を確実に特定することは難しい。近代以降に西洋思想を日本語へ移す際に広まった表現とみられる。
備考
「なり」は古風な断定の助動詞で、「である」の意。宗教・哲学上の比喩的表現であり、特定の信仰を前提にしない場では断定的に用いないほうがよい。
別表記
- 宇宙は神の思想である
誤用・混同注意
- 科学的に宇宙が神によって設計されたことを証明する命題だと受け取ること。これは主として宗教的・哲学的な比喩表現である。
- 「神の思想」を単に「神が宇宙について考えた内容」と狭く解し、宇宙そのものが神的理性の表現であるという趣旨を見落とすこと。
例文
- 彼は「宇宙は神の思想なり」という考えに共感し、自然の秩序の中に深い意味を感じていた。
- 授業では、「宇宙は神の思想なり」という言葉を手がかりに、宗教的な宇宙観について議論した。
- この表現は科学的な結論ではなく、宇宙を神的な理性の現れとみる哲学的な比喩として読むべきだ。
分類
類義語
- 万物は神の創造である
- 天地万物は神の御業である