子は三界の首枷
読み方
こ は さんがい の くびかせ意味
子どもは親にとって深い愛情の対象である一方、その愛情ゆえに親を束縛し、心配・苦労・責任から逃れられなくするものだ、という意味。親は子のためなら自分の自由や望みを犠牲にしがちであることを、やや悲観的に表すことわざ。由来
「三界」は仏教語で、欲界・色界・無色界という迷いの世界全体を指す。子への執着が親を首枷のように縛り、輪廻の世界から離れられなくするという仏教的な考えに由来する。成立時期は明確ではないが、中世以降の仏教説話的な発想を背景に、江戸時代のことわざ資料にも見られる表現とされる。備考
子どもを否定する言葉ではなく、親の愛情が強いほど責任や心配に縛られるという古風でやや重い表現。現代では会話より文章・評論で見かける。例文
- 息子の進学費用で老後の計画は先送りになったが、まさに子は三界の首枷だと思う。
- 娘が心配で海外旅行に行く気になれないなんて、子は三界の首枷とはよく言ったものだ。
- 会社を辞めて田舎に移りたいが、子どもの学校を考えると動けない。子は三界の首枷だね。
- 親はいつまでも子どものことで悩むものだ。子は三界の首枷という言葉が身にしみる。
- 友人は夢だった留学を諦めて子育てを選んだが、子は三界の首枷と言いながらも幸せそうだった。
類義語
- 子故の闇
- 子は親の首枷
- 子に引かされる
対義語
- 子に過ぎたる宝なし
- 子は宝
- 子宝に勝る宝なし