好きこそものの上手なれ
読み方:すきこそ ものの じょうずなれ
意味
好きなことには自然と熱中し、工夫や練習を重ねるため、上達しやすいという意味。技術を身につけるには、義務感だけで行うよりも、まずその物事を好きになることが大切だという教えである。
由来
正確な初出や成立年は明らかではないが、近世、少なくとも江戸時代までに広く定着した日本のことわざとされる。江戸いろはかるたでは「す」の札として採られ、庶民の間に広く知られるようになった。
備考
「なれ」は文語的な表現で、「上手である」の意。好きなら必ず名人になれるという断定ではなく、好意や熱意が上達につながりやすいことをいう。
別表記
- 好きこそ物の上手なれ
- 好きこそ物の上手
誤用・混同注意
- 「好きでさえあれば努力や練習をしなくても必ず上手になる」という意味に受け取るのは不正確。好きだからこそ熱心に続け、上達しやすいという趣旨である。
例文
- 彼女は子どもの頃から絵を描くのが好きで、今ではプロとして活躍している。まさに好きこそものの上手なれだ。
- 最初は趣味として始めた料理だったが、毎日楽しんで作っているうちに腕が上がった。好きこそものの上手なれということだ。
- 語学も、興味のある映画や音楽を通じて学べば続けやすい。好きこそものの上手なれと言うからだ。
分類
類義語
- 好きは上手のもと
- 好むことは上手のもと
対義語
- 嫌いこそ物の下手なれ
- 下手の横好き
対比・対照ことわざ
- 嫌いこそ物の下手なれ
- 下手の横好き