女房の尻に敷かれて三界の果報
読み方:にょうぼう の しり に し かれ て さんがい の かほう
意味
妻に主導権を握られ、夫が頭の上がらないように見えても、そのほうが家庭は円満に収まり、夫も大きな幸福や福運を得られる、という意味。「三界」は全世界、「果報」はよい報い・幸福を表す。妻を恐れる夫を、必ずしも悪くないものとしてユーモラスにいうことわざ。
由来
成立時期や最初の出典は明確ではないが、江戸時代に広く用いられ、いろはかるたにも採られて普及したとされる。「三界」は仏教でいう欲界・色界・無色界、転じて全世界を表し、「果報」は前世・現世の行いによる報い、特に幸福の意である。これらの語を用いて、妻に従う夫の幸せをたとえた日本のことわざである。
備考
妻が夫を支配するという伝統的な性別役割を前提にした表現。現代では、夫婦が対等に協力するという文脈で、冗談や自虐として用いることが多い。相手によっては古風・不快に感じられる場合がある。
例文
- 父は母の決めたことにいつも従うが、「女房の尻に敷かれて三界の果報」だと言って、家庭はとても円満だ。
- 家事も育児も妻とよく相談している彼を見て、祖父は女房の尻に敷かれて三界の果報だと笑った。
- 妻の意見を尊重して店を切り盛りした結果うまくいったので、彼は女房の尻に敷かれて三界の果報かもしれない。
分類
類義語
- かかあ天下
- 女房の尻に敷かれる
- 恐妻家
対義語
- 亭主関白
- 男尊女卑