天知る地知る我知る人知る
読み方
てん しる ち しる われ しる ひと しる意味
どんなに秘密にしたつもりでも、天や地、自分、相手・周囲の人が知っており、完全に隠し通すことはできないという意味。特に悪事や不正は、誰にも知られないと思っていても必ず知る者がいる、という戒めとして使われる。由来
中国の故事に由来する。後漢の楊震が、夜に賄賂を差し出した王密から「誰も知りません」と言われた際、「天知る、神知る、我知る、子知る。どうして誰も知らないと言えるか」と戒めた話による。故事は2世紀初頭の出来事とされ、『後漢書』楊震伝(5世紀前半成立)に見える。日本では「神知る」が「地知る」に、「子知る」が「人知る」などに変化した形でも広まった。備考
硬めで教訓的な表現。日常会話より訓戒・文章で使われやすい。「天知る地知る我知る子知る」などの異形もある。例文
- 不正な会計処理を隠しても、天知る地知る我知る人知るで、いつか必ず明るみに出る。
- 誰も見ていないと思って落とし物を持ち去るのはよくない。天知る地知る我知る人知るだ。
- 彼は口止めしたつもりだったが、天知る地知る我知る人知るで、社内に噂が広まってしまった。
- 小さな嘘だから大丈夫だと思わず、天知る地知る我知る人知るの気持ちで正直に話しなさい。
- 夜中にこっそり資料を改ざんしても、天知る地知る我知る人知る、良心まではごまかせない。
類義語
- 壁に耳あり障子に目あり
- 隠すより現る
- 悪事千里を走る
- 天網恢恢疎にして漏らさず
- 四知
対義語
- 闇から闇へ葬る
- 死人に口なし