噂をすれば
読み方:うわさを すれば
意味
人について話していると、ちょうどその本人が現れたり連絡してきたりすること。「噂をすれば影が差す」を省略した形で、話題にしていた人が現れた際の驚きや偶然を表す。悪い噂に限らず、中立的・好意的な話題にも用いる。
由来
完全な形は「噂をすれば影が差す(影がさす)」である。ことわざ自体の正確な初出や成立年は未詳だが、江戸時代後期ごろに定着したとされる尾張いろはかるたの「う」の札として知られる。人の噂をしているところへ当人が姿を見せるという、日常的な偶然をたとえた日本の口承表現である。
備考
単独で「噂をすれば」と言い切ることも多い。後ろに「本人が来た」「電話があった」などを続ける。正式な全形は「噂をすれば影が差す」。
別表記
- 噂をすれば影が差す
- 噂をすれば影がさす
- 噂をすれば影
誤用・混同注意
- 悪口や陰口を言っている場面にしか使えない、という理解は誤り。好意的な話題や単なる世間話にも使える。
- 「影が差す」を「影を差す」や「影が刺す」と書くのは誤り。慣用的な表記は「影が差す(影がさす)」である。
例文
- 「ちょうど佐藤さんの話をしていたところだよ。噂をすれば、本人が来たね。」
- 会議で部長の新しい方針について話していると、噂をすれば部長が会議室に入ってきた。
- 友人と母の話をしていたら母から電話が来たので、「まさに噂をすればだね」と笑った。
分類
類義語
- 噂をすれば影が差す
- 噂をすれば影