呑舟の魚は枝流に遊ばず
読み方:どんしゅう の うお は しりゅう に あそばず
意味
舟をのみ込めるほどの大魚は、枝分かれした小さな流れには遊ばないという意から、大人物や大きな志を持つ人は、つまらない小事・小競り合いにかかわらず、大きな目的に専念するというたとえ。
由来
中国古典『列子』の「楊朱篇」に見える「呑舟之魚、不游枝流」に由来する。「呑舟」は舟をのみ込むほどの巨大な魚、「枝流」は本流から枝分かれした小さな流れを指す。この中国古典の句が日本でことわざとして用いられるようになった。
備考
主に大人物・指導者・志の大きい人について用いる硬い表現。小事を軽視してよいという意味ではなく、些末なことに執着しない姿勢をいう。
例文
- 彼は呑舟の魚は枝流に遊ばずという姿勢で、社内の些細な対立には加わらず、新規事業の構想に力を注いだ。
- 国の将来を考える政治家なら、呑舟の魚は枝流に遊ばずと心得て、目先の人気取りだけに終始すべきではない。
- ただし、呑舟の魚は枝流に遊ばずを口実にして、現場の小さな問題を放置してはいけない。
分類
類義語
- 鴻鵠は高く飛んで汚池に集わず
- 大行は細謹を顧みず
- 鷹は飢えても穂を摘まず
対義語
- 獅子は兎を搏つにも全力を用う
- 千里の道も一歩から
- 塵も積もれば山となる