君子は財を愛す、これを取るに道あり
読み方
くんし は ざい を あいす、これ を とる に みち あり
意味
徳のある人も財産や利益を大切にし、求めること自体は悪くない。しかし、それを得る際には道理・道徳・法律にかなった正しい方法を選ぶべきだ、という教え。不正な手段や他人を害する方法で利益を得てはならないことをいう。
由来
中国の処世訓「君子愛財,取之有道」に由来する。明代末から清代にかけて成立・増補されたとされる中国の民間教訓書『増広賢文』に収録されているが、この句そのものの初出や作者は明確ではない。日本では漢文訓読の形で「君子は財を愛す、これを取るに道あり」として伝わった。
分類・由来
備考
「道」は道路ではなく、道理・道徳・正当な方法を指す。現代では商取引や仕事における金銭倫理を説く場面で使われる。漢文調でやや硬い表現。
例文
- 会社が利益を追求するのは当然だが、君子は財を愛す、これを取るに道ありという姿勢を忘れてはならない。
- 父は「君子は財を愛す、これを取るに道あり」と言って、法の抜け穴を利用したもうけ話を断った。
- 目先の売上のために顧客を欺くのではなく、君子は財を愛す、これを取るに道ありを事業の信条にしたい。
類義語
- 利を見て義を思う
- 義を先にして利を後にする
- 君子は義に喩り、小人は利に喩る
対義語
- 不正の利をむさぼる
- 手段を選ばない
- 金に目がくらむ