右も左も分からない
読み方:みぎも ひだりも わからない
意味
ある分野や新しい環境についての知識・経験がまったくなく、何をどうすればよいか判断できないこと。文字どおり右と左を区別できないという意味ではなく、世間の事情や仕事のやり方などに不慣れで途方に暮れる状態をいう。
由来
右と左という最も基本的な方向さえ分からない、という誇張した言い方から生まれた日本語の慣用的表現である。知識や経験がなく、周囲の状況を把握できないことに意味が広がった。特定の古典作品を出典とする表現ではなく、正確な初出年・成立時代は不明である。
備考
主に、新人・初心者や初めての土地に来た人の不慣れさを表す慣用句。「その分野では右も左も分からない」の形で、自分をへりくだって述べる場合にも用いる。
別表記
- 右も左もわからない
- 右も左も分からぬ
- 右も左もわからぬ
補足
- 文字どおり方向感覚がなく、右と左を区別できないという意味に限定するのは誤り。通常は、知識や経験がなく状況が分からないことをいう。
- 政治上の右派・左派の違いが分からないという意味で使うのは、通常の用法ではない。
例文
- 入社したばかりで、業界の慣習についてはまだ右も左も分からない。
- 初めての海外赴任では、生活の手続きも右も左も分からず、同僚に助けてもらった。
- 彼は投資について右も左も分からないのに、うわさだけで大金を動かそうとしている。
分類
類義語
- 何も分からない
- 勝手が分からない
- 事情に疎い
- 不案内である
対義語
- 百戦錬磨
- 酸いも甘いも噛み分ける
- 勝手を知っている