卵を一つの籠に盛るな
読み方:たまごを ひとつのかごに もるな
意味
資金・財産・仕事・頼みなどを、一つの対象や方法だけに集中させてはいけないという戒め。そこが失敗したり失われたりした場合に、すべてを失う危険があるため、複数に分けて備えるべきだという意味。特に投資や経営におけるリスク分散の重要性をいう。
由来
スペインの作家セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」後編(1615年)に見られる、卵を一つの籠に入れないという趣旨の忠告が原型とされる。これが英語圏で「Don't put all your eggs in one basket.」ということわざとして広まり、日本語にも訳されて定着した。日本語としていつ頃定着したかは明確ではないが、尾張いろはかるたの「た」の札としても知られる。
備考
主に投資・経営で、資金、取引先、情報の保管先などを分散する戒めとして使う。「籠」は「かご」と書くことも多い。尾張いろはかるたの「た」の札。
別表記
- 卵は一つの籠に盛るな
- 卵を一つのかごに盛るな
- 卵を一つの籠に入れるな
- 卵は一つの籠に入れるな
誤用・混同注意
- 「卵を一個だけ籠に入れるな」という意味ではない。問題にしているのは、卵を一つの籠、すなわち単一の対象に集中させることである。
- 分散すれば必ず損をしないという意味ではなく、一か所への集中による全損・大損の危険を抑えるべきだという戒めである。
例文
- 資産運用では、卵を一つの籠に盛るなという教えに従い、投資先を複数に分けている。
- 売上を一社の取引先だけに頼るのは危険だ。卵を一つの籠に盛るなと言うように、新規顧客を開拓しよう。
- 重要なデータのバックアップを同じサーバーにしか置かないのは困る。卵を一つの籠に盛るな、だ。
分類
類義語
- リスク分散
- 分散投資
- 危険を分散する
対義語
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 背水の陣
- 一か八か