利を薄くして客を招け
読み方:りを うすくして きゃくを まねけ
意味
商品の利益幅を控えめにして価格を手ごろにし、多くの客を呼び寄せるべきだ、という商売上の教え。1件ごとの利益を欲張るより、客数や信用を増やして商売を長続きさせることを説く。
由来
正確な初出や成立年は未詳である。江戸時代(17~19世紀)以降、商人の間で伝えられてきた商売訓・経験則とされる。「利」は利子ではなく、商品を売って得る利益を指す。薄い利益で客を集めるという、薄利多売や信用商売の考え方を表した言葉である。
備考
「薄利」は赤字覚悟で売ることではなく、適正な利益を抑えて客の支持を得るという趣旨。現代では品質・採算・継続性との両立が必要である。
別表記
- 利を薄うして客を招け
補足
- 「利」を銀行の利子・利息の意味だと解するのは不適切で、ここでは商売上の利益を指す。
- 赤字でも安売りを続けるべきだという意味ではない。適正な薄利で客を集め、商売を成り立たせるという教えである。
例文
- 新装開店の店は、まず利を薄くして客を招けという方針で、定番商品を手ごろな価格にした。
- 一品ごとの利益だけを追うのではなく、利を薄くして客を招けという先代の教えを大切にしている。
- 値上げの前に、利を薄くして客を招けという商売の基本に立ち返り、客足を増やす方法を考えよう。