利は一時、名は末代
読み方:り は いちじ、な は まつだい
意味
目先の利益は一時的なものにすぎないが、よい評判や名誉は長く後世まで残るという意味。短期的な儲けだけを追うのではなく、信用・名誉を大切にして行動すべきだという戒めである。
由来
正確な初出や成立年は明らかではない。近世、特に江戸時代に広く定着した日本のことわざとみられ、上方(京都・大阪)系のいろはかるたでは「り」の札として採られている。中国古典にも利益と名誉を対比する思想は見られるが、この句そのものの特定の典拠は確認しにくい。
備考
上方いろはかるたの「り」に当たる句。ここでの「名」は単なる知名度ではなく、後世に残るよい評判・名誉をいう。現代では長期的な信用を重んじる教訓として用いる。
別表記
- 利は一時の利、名は末代の名
- 利は一時の利、名は末代
補足
- 「名」を単なる知名度や有名さと解するのは不十分で、ここでは後世に残るよい評判・名誉を指す。
- 「末代」を「すえだい」と読むのは誤りで、慣用的には「まつだい」と読む。
例文
- 不正な取引で儲けても信用を失えば終わりだ。利は一時、名は末代というように、誠実な商売を続けよう。
- 彼は目先の報酬よりも仕事の質を選んだ。利は一時、名は末代を実践しているのだろう。
- 会社の評判を損なうような近道は避けるべきだ。利は一時、名は末代と言うからだ。
分類
類義語
- 虎は死して皮を留め、人は死して名を残す
- 後世に名を残す