利に非ずんば動かず
読み方:り に あらずんば うごかず
意味
自分に利益があることでなければ行動しない、という意味。利益・損得だけを判断基準にして動く人や態度を、批判的または皮肉にいうことが多い。
由来
中国古代の兵法書『孫子』火攻篇の「非利不動、非得不用、非危不戦」に由来する。「非利不動」は一般に「利に非ざれば動かず」と訓読され、原典では、利益が見込めなければ軍を動かさず、得るものがなければ兵を用いず、危急でなければ戦わないという慎重な用兵の原則を説いている。そこから、利益がなければ行動しないという意味で用いられるようになった。
備考
「非ず」は「あらず」と読む漢文調の表記。人の損得勘定を批判する文脈で用いられることが多い。日常会話では「利益にならなければ動かない」と言い換えるのが自然な場合もある。
例文
- 彼は会社の方針より自分の報酬を優先し、まさに利に非ずんば動かずという態度だ。
- 地域のための活動なのに、利に非ずんば動かずでは協力者は集まらない。
- 取引先を選ぶ際に利に非ずんば動かずではなく、長期的な信頼関係も大切にしたい。
分類
類義語
- 利を見ては義を忘る
- 損得ずく
- 利に敏い
対義語
- 義を見てせざるは勇無きなり
- 損して得取れ