利に放りて行えば怨み多し
読み方:りに よりて おこなえば うらみおおし
意味
自分の利益ばかりを求め、利益のありそうな方へむやみに向かって行動すると、他人と衝突したり反感を買ったりして、恨まれることが多いという戒め。目先の利得を追うだけでなく、道義や周囲との関係を大切にすべきだという意味。
由来
中国の古典『論語』里仁篇に見える孔子の言葉「放於利而行、多怨」(利に放りて行えば、怨み多し)に由来します。自分の利益を基準として行動すれば、他人の怨みを多く招くという戒めです。
備考
現代の日常会話ではあまり多用されず、文章語・教訓的な文脈で使われます。「放りて」は「投げて」の意味ではなく、利益へ向かって進むという古風な表現です。
例文
- 取引先の事情を考えず、自社の利益だけを押し通せば、利に放りて行けば怨み多しという結果になりかねない。
- 短期的なもうけを追って仲間を出し抜くのはよくない。利に放りて行けば怨み多し、というではないか。
- 彼は利に放りて行けば怨み多しを戒めとして、利益配分では常に公平さを重んじている。
分類
類義語
- 利に走れば恨みを買う
- 利を争えば害あり
- 利を求めて争えば怨みを生む
対義語
- 義を先にして利を後にする
- 義を見て利を忘れる
- 利より義を重んずる