初めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな
読み方
はじめ ちょろちょろ、なか ぱっぱ、あかご ないても ふた とるな意味
かまどなどで米を炊く際の火加減と注意を表したことわざ。炊き始めは弱火でゆっくり熱し、途中では強い火にし、炊いている途中や蒸らしている間は、どんなことがあっても蓋を開けてはならない、という意味である。転じて、物事は途中で余計な手出しをせず、手順どおりに進める大切さをいうこともある。由来
薪や炭を使うかまど炊きで培われた、米をおいしく炊くための経験則を、覚えやすい調子にした言い回しである。成立した正確な年や作者は不明である。かまどでの炊飯が一般的だった江戸時代以降から近代にかけて、各地で炊飯の心得として口伝えに広まったと考えられている。備考
本来はかまど炊きの火加減を示す言葉であり、現代の炊飯器にそのまま当てはめる必要はない。「中ぱっぱ」は途中で火を強めること、「蓋取るな」は炊飯・蒸らし中に蓋を開けないことをいう。例文
- 祖母は土鍋の火を見ながら、「初めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな、だよ」と言って、炊き上がるまで蓋を開けなかった。
- ご飯が炊ける匂いがしても、蒸らしの最中に蓋を開けてはいけない。初めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな、というわけだ。
- 新しい企画も、途中で方針を何度も変えると失敗しやすい。初めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るなのように、まずは決めた手順を守ろう。