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傾城に誠なし

読み方

けいせい に まこと なし

意味

遊女(傾城)が客に語る愛情や約束は商売上のもので、真心がないものだ、という旧来のことわざ。転じて、相手の甘い言葉や愛情の表明をうのみにしてはならないという警戒の意味でも使われる。ただし、遊女や女性を一括りにして不誠実とみなす偏見を含む表現である。

由来

「傾城」は、もと「国や城を傾けるほどの美人」を意味する語で、中国の故事・漢詩に見られる「傾城」「傾国」の語義に由来する。日本では中世以降、遊女を指す語としても用いられた。「傾城に誠なし」ということわざ自体の初出や成立年は明確ではないが、遊郭文化が栄えた江戸時代(17~19世紀)に広く用いられたと考えられる。

分類・由来

備考

遊女・女性への固定観念を含む古い表現であり、現代の日常会話で人を評するために使うのは避けるのが望ましい。歴史資料や文学作品の文脈で見られることが多い。

例文

  • 彼は遊女の約束を真に受けており、友人から「傾城に誠なしという言葉もある」とたしなめられた。
  • 江戸時代を題材にした小説には、「傾城に誠なし」という当時の通念が描かれることがある。
  • このことわざを現代の女性や特定の職業の人にそのまま当てはめるのは不適切だ。

類義語

  • 女郎に誠なし
  • 遊女に誠なし
  • 傾城に実なし

このことわざに使われている漢字