倹約の木に金がなる
読み方:けんやく の き に かね が なる
意味
倹約して日々の無駄を省けば、少しずつ蓄えが増え、やがて財産になるという意味。倹約を一本の木に、そこに実る金を貯蓄や富にたとえている。必要な支出まで惜しむ「けち」を勧めるのではなく、計画的に無駄をなくすことの大切さをいう。
由来
成立した正確な年や最初の出典は不明である。倹約を木に、貯まる金をその木の実に見立てた日本のたとえで、江戸時代に広まった尾張いろはかるたの「け」の札として伝えられている。中国の古典などに直接の典拠を持つ句ではない。
備考
「倹約」は必要なものまで切り詰める「けち」とは異なり、無駄を省いて金銭や物を大切に使うことをいう。尾張いろはかるたの札としても知られる。
別表記
- 倹約の木に金が成る
誤用・混同注意
- 「節約すればすぐに大金が手に入る」という意味ではない。日々の無駄を省く積み重ねが、将来の蓄えにつながるというたとえである。
例文
- 毎月の固定費を見直して貯金を続けている父は、「倹約の木に金がなる」とよく言う。
- 小さな出費でも記録して無駄を減らせば、まさに倹約の木に金がなるというものだ。
- 事業が順調なときこそ派手に使わず、倹約の木に金がなることを忘れてはいけない。
分類
類義語
- 倹約は富の基
- 節約は最大の収入
- 塵も積もれば山となる
対義語
- 宵越しの銭は持たぬ
対比・対照ことわざ
- 宵越しの銭は持たぬ