借金は無いが仏
読み方:しゃっきん は ない が ほとけ
意味
借金がなければ、返済や取り立てに悩まされることなく、仏のように心安らかに暮らせるという意味。たとえ財産が多くなくても、借金を負わないことは大きな安心であり幸福だ、という考えを表す。
由来
成立した正確な年代や特定の出典は不詳である。借金の苦しみを身近な生活感覚から表した日本のことわざで、江戸時代に成立・流布した上方系のいろはかるたに採られていることでも知られる。ここでの「仏」は、煩悩や苦しみから離れた心安らかな存在のたとえ。
備考
主に借金のない気楽さ・安心をいう表現で、必ずしも「お金がなくてもよい」という意味ではない。「知らぬが仏」とは別のことわざである。
別表記
- 借金はないが仏
誤用・混同注意
- 「借金がなくても裕福である」という意味ではない。借金による返済負担や不安がないことの心安さをいう。
- 「知らぬが仏」と同じ意味だと解するのは誤り。こちらは借金をしないことの安心を表す。
例文
- 収入は多くなくても、住宅ローンを完済した今は、まさに借金は無いが仏という心境だ。
- 無理に新しい設備を買わず、借金は無いが仏の方針で店を続けている。
- 祖父は「見栄を張って借金するな。借金は無いが仏だ」とよく言っていた。
分類
類義語
- 借金は身の毒
- 借金のないのが一番の財産
対比・対照ことわざ
- 借金は身の毒
- 借金も財産のうち