余り物に福あり
読み方:あまりもの に ふく あり
意味
人が先に選んだあとに残った物の中にも、意外に価値のある物や利益があるという意味。また、順番が後になったり、期待されていなかったりしても、思いがけない幸運を得ることがあるというたとえ。
由来
正確な初出や成立時期は明らかではない。人が選び残した品にも思いがけない価値があるという、日常生活の経験から生まれた日本のことわざと考えられる。近世末から近代にかけて尾張地方で用いられた「尾張いろはかるた」の「あ」の札としても知られ、広く定着した。
備考
「余り物」は単に不要な物という意味ではなく、先に選ばれず残った物をいう。必ず残り物が得だという断定ではなく、予想外の幸運を表す際に用いる。
別表記
- 余り物には福がある
- 余り物に福がある
- 余りものに福あり
- 余りものには福がある
- 残り物に福がある
- 残り物には福がある
誤用・混同注意
- 「余り物なら必ず良い物・得な物である」という断定の意味ではない。選ばれずに残った物や後回しになった状況から、思いがけない幸運を得ることがあるというたとえである。
例文
- 福袋は最後の一つだったが、欲しかった品が入っていた。まさに余り物に福ありだね。
- 希望した席ではなかったものの、窓際で景色がよく見えた。余り物に福ありということだ。
- 選ばれなかった企画を担当したら大成功した。余り物に福ありとはこのことだ。