伊勢屋稲荷に犬の糞
読み方:いせや いなりに いぬの ふん
意味
ある場所に同じようなものが非常にたくさんあり、どこにでも見られることのたとえ。多すぎて珍しくない、ありふれているという意味で用いる。対象をやや軽んじたり、うんざりしたりする響きを伴うことがある。
由来
江戸の町には、「伊勢屋」と名乗る商家や商人が多く、町の各所には稲荷神社・稲荷の祠も数多くあった。また当時は犬が町を自由に歩き回り、犬の糞もよく見られた。これら三つを並べて、江戸に非常に多いものを表した言い回しである。江戸時代後期ごろには広まっていたと考えられるが、最初の出典や成立年は明確ではない。
備考
江戸の風俗を背景にした、数の多さを表す俗なことわざ。「犬の糞」を含むため、改まった場や相手を直接評する場面では避けるのが無難である。現代では「〜ほどある」「〜のようにある」と続けて使うことが多い。
例文
- この界隈は似たような居酒屋が伊勢屋稲荷に犬の糞ほどあるから、店選びに迷う。
- 当時は自称コンサルタントが伊勢屋稲荷に犬の糞のように現れた。
- 便利なアプリは伊勢屋稲荷に犬の糞ほどあるが、本当に使い続けたいものは少ない。
分類
類義語
- 掃いて捨てるほど
- 星の数ほどある
- 五万とある
- 雨後の筍のようにある
対義語
- 指折りの
- 珍しい
- 希少な
- 滅多にない