仏法は世法に違わず
読み方:ぶっぽう は せほう に たがわず
意味
仏法の教えは、世間の常識や日常生活の道理とかけ離れたものではない、という意味。信仰や修行は現実の生活を捨てることではなく、仕事・人間関係・社会での振る舞いの中に生かされるべきだという考えを表す。
由来
正確な初出と成立年には定説がありませんが、天台・法華系の仏教思想を背景とする表現です。鎌倉時代(13世紀)の日蓮教学の文脈でも知られ、仏法の真理は世間の営みや社会の道理と対立しない、という「仏法と世法の不二」を説く語として伝えられています。
備考
「世法」は世間の法・社会生活上の道理を指す。主に仏教、とくに日蓮系・法華系の文脈で用いられる。単に世俗の価値観を無条件に肯定する意味ではない。
例文
- 日々の仕事で約束を守り、人に誠実に接することも大切な修行だ。仏法は世法に違わずという言葉を心に留めたい。
- 寺で学んだ思いやりを職場で実践してこそ意味がある。仏法は世法に違わず、信仰と生活は切り離せない。
- 社会の問題に目を背けるのではなく、仏法は世法に違わずとの考えから、地域の活動にも参加している。
分類
類義語
- 仏法世法不二
- 世法即仏法
- 一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず