仏を捨てて鬼を拝む
読み方:ほとけを すてて おにを おがむ
意味
慈悲深く善良な人や、正しく有益なものを捨てて、悪人や害のあるものを敬い頼ることのたとえ。価値のあるものを見分けられず、かえって劣悪な相手・物事を選んでしまうことをいう。
由来
仏を善・慈悲・救いの象徴、鬼を悪・害悪の象徴として対比した、日本のたとえである。正確な成立年や特定の出典は不明だが、江戸時代に成立・普及した上方(京都・大阪)系のいろはかるたの「ほ」の札としても知られる。
備考
仏・鬼はいずれも宗教的な存在を指すが、ここではそれぞれ「善」と「悪」の象徴として用いる。特定の宗教的信仰を勧めたり批判したりする表現ではない。
例文
- 長年支えてくれた社員を退け、口先だけの人物を重用するとは、まさに仏を捨てて鬼を拝むような人事だ。
- 信頼できる医師の助言を聞かず、根拠のない悪質な情報商材に頼るのは、仏を捨てて鬼を拝むに等しい。
- 彼は誠実な友人を疑って詐欺師を信用した。仏を捨てて鬼を拝むとはこのことだ。
分類
類義語
- 玉を捨てて石を取る
- 善を捨てて悪を取る
対義語
- 玉を取って石を捨てる
- 善を取り悪を捨てる
対比・対照ことわざ
- 玉を取って石を捨てる