仏を拝んで腹ふくれず
読み方:ほとけ を おがんで はら ふくれず
意味
仏を拝んで祈るだけでは、空腹は満たされず、現実の生活上の必要は解決しないということ。信仰や理想を否定するというより、生活には食べ物や働きなどの具体的な行動・手段が必要であることをいう。
由来
成立時期や明確な初出は不詳である。仏を拝むという信仰上の行為と、腹を満たすという日常の切実な必要を対比させた、日本の民間のたとえとして伝わったと考えられる。
備考
信仰を侮るための言葉ではなく、祈りや精神論だけでは現実的な不足を補えない、という文脈で用いる。宗教そのものを否定するように聞こえる場面では使用に注意が必要。
別表記
- 仏を拝んで腹はふくれぬ
- 仏を拝んで腹は膨れぬ
- 仏を拝んで腹膨れず
誤用・混同注意
- 仏教や信仰には価値がない、という全面的な宗教否定の意味に限定して解釈するのは適切ではない。主に、具体的な行動や生活手段の必要性をいう。
例文
- 祈っているだけで仕事が見つかるわけではない。仏を拝んで腹ふくれずというのだから、求人にも応募しよう。
- 地域の理想を語ることは大切だが、仏を拝んで腹ふくれずで、まずは資金と人手を確保しなければならない。
- 彼は精神論ばかり述べたが、仏を拝んで腹ふくれず、被災者には食料と水が必要だった。
分類
類義語
- 花より団子
- 腹が減っては戦はできぬ
- 衣食足りて礼節を知る
対義語
- 信心は腹の薬
対比・対照ことわざ
- 花より団子
- 腹が減っては戦はできぬ