今日の一針明日の十針
読み方
きょう の ひとはり あす の とはり意味
小さな問題は、早いうちに対処すればわずかな手間で済むが、放置すると後で何倍もの労力や損失を招くという意味。面倒を先延ばしにせず、早めに手を打つ大切さを説くことわざ。由来
衣服のほころびは、今日なら一針縫うだけで直るが、明日まで放っておくと十針も縫わなければならない、という裁縫の経験に基づく比喩。正確な初出年は不明。英語のことわざ “A stitch in time saves nine”(18世紀頃から記録)の訳・翻案として、明治期以降に日本で広まったとされる。備考
「十針」は「とはり」と読むのが慣用的。英語の “nine” が日本語では語呂よく「十針」になったとされ、予防・早期対応を促す場面で使う。例文
- 小さなバグを見つけたら、今のうちに直しておこう。今日の一針明日の十針で、放置すると大きな障害になる。
- 歯が少し痛むだけでも早めに歯医者へ行くべきだよ。今日の一針明日の十針というでしょう。
- 雨漏りが一か所だけのうちに修理したので、今日の一針明日の十針で被害を防げた。
- 書類のミスを見つけた時点で確認し直そう。今日の一針明日の十針、後で全部作り直すよりずっと楽だ。
- 体調不良を我慢せず休んだのは正解だ。今日の一針明日の十針で、無理をすると長引いていたかもしれない。
類義語
- 転ばぬ先の杖
- 備えあれば憂いなし
- 早めの手当て
- 先手を打つ
対義語
- 泥棒を捕らえて縄を綯う
- 後の祭り
- 六日の菖蒲十日の菊
- 後手に回る