乱を治むるは糸を解くが如し
読み方:らん を おさむる は いと を とく が ごとし
意味
社会や組織の乱れを収めるには、もつれた糸を一本ずつ解くように、原因や順序を見極め、焦らず慎重に対処しなければならない、という意味。一度に強引に解決しようとすると、かえって事態を悪化させることがあるという教え。
由来
中国の戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに韓非によって著されたとされる『韓非子』に由来するとされる。乱れを治める難しさを、絡まった糸を解く作業にたとえた表現である。現在の「乱を治むるは糸を解くが如し」という形は、日本で漢文を訓読した表現として定着した。
備考
「治むる」は「治める」の文語的な形。政治・組織運営・人間関係など、複雑に絡んだ問題を慎重に解決する場面で用いる、やや硬い表現である。
例文
- 組織再編で生じた部署間の対立は、乱を治むるは糸を解くが如しで、関係者の話を一人ずつ聞いて解決していこう。
- 不祥事の後に制度を一気に変えるだけでは不十分だ。乱を治むるは糸を解くが如しというように、問題の根本原因を丁寧に整理すべきだ。
- 地域の長年の対立を仲裁するには、乱を治むるは糸を解くが如しの姿勢で、急がず信頼を取り戻す必要がある。
分類
類義語
対義語
- 拙速を尊ぶ
- 速戦即決