上戸の建てた蔵はない
読み方:じょうご の たてた くら は ない
意味
酒を好んでたくさん飲む人は、酒代に金を使ってしまうため、財産を蓄えたり蔵を建てたりすることはできない、というたとえ。「蔵」は米や品物を保管する建物であると同時に、豊かな財産の象徴でもある。酒好きの浪費を戒める意味で用いる。
由来
日本で伝承されてきたことわざとされるが、成立した正確な年代や最初の出典は明らかではない。酒を飲む「上戸」と、財産・富の象徴である「蔵」を対比させ、酒代がかさめば財が残らないという庶民的な生活感覚から生まれた表現と考えられる。
備考
「上戸」は酒をよく飲める人、「下戸」はほとんど飲めない人をいう。酒好きの人そのものを非難する強い表現にもなり得るため、相手に直接言う際は注意が必要。現代では酒以外の浪費にも比喩的に使える。
例文
- 毎晩のように高い酒を飲んでいては、上戸の建てた蔵はないというものだ。
- 貯金が増えない弟に父は、「上戸の建てた蔵はない。少しは酒代を見直しなさい」と諭した。
- 酒宴ばかりに金を使っている友人を見て、上戸の建てた蔵はないとはよく言ったものだと思った。
分類
類義語
- 酒は身を滅ぼす
- 酒に飲まれる
- 飲んべえに財産なし
- 宵越しの金は持たない
対義語
- 酒は百薬の長
- 倹約は最大の収入
- 塵も積もれば山となる