三遍回って煙草にしょ
読み方
さんべん まわって たばこに しょ
意味
あれこれ品定めや思案をしても決められず、同じところを何度も見て回るような優柔不断さをいう。転じて、散々迷ったあげく、決断や行動を先延ばしにすることのたとえ。「しょ」は「しよう」のくだけた省略形。
由来
江戸時代に生まれたとされる俗言で、遊郭や盛り場で客が相手を選びかね、何度も店先を見て回った末に「煙草にしよう」と一服する、という情景に由来するといわれる。「しょ」は江戸語・口語的な「しよう」の省略。正確な初出年・作者は不明。
分類・由来
備考
遊郭文化を背景にもつ古い表現で、現代の日常会話ではほとんど使われない。使う場合は、古風でユーモラスな言い回しとして、決められない様子をからかう文脈が多い。
例文
- どの機種を買うか決められず店内を歩き回る彼は、まるで「三遍回って煙草にしょ」だ。
- 候補を比べるだけで結論を出さないと、会議が三遍回って煙草にしょになってしまう。
- 物件を何軒も見たのに決め手がなく、結局は三遍回って煙草にしょで帰宅した。
類義語
- 優柔不断
- 逡巡
- 二の足を踏む
- 思案に暮れる
対義語
- 即断即決
- 即決