万事具す、ただ東風を欠く
読み方:ばんじ ぐす、ただ とうふうを かく
意味
必要な準備や条件はほとんどすべて整っているのに、成功を決める最後の重要な要素だけが欠けていることのたとえ。事業・計画などで、あと一つの条件や好機がそろわない状況をいう。
由来
中国の歴史小説『三国志演義』(明代・14世紀後半ごろ成立、羅貫中作と伝えられる)に由来する。赤壁の戦いで、曹操軍を火攻めにする準備は整ったものの、火を敵船へ送るのに必要な東風だけがない、という場面の「万事俱備、只欠東風」を日本語の訓読として表したもの。
備考
一般には「万事具備して東風を欠く」または漢文形の「万事俱備、只欠東風」ともいう。「東風」は赤壁の戦いで火攻めを成功させるために必要だった風を指す。
例文
- 新商品の企画、資金、人員はそろったが、販売許可が下りない。万事具す、ただ東風を欠く状態だ。
- 会場も出演者も確保できたのに、主催者の承認待ちとは、まさに万事具す、ただ東風を欠くというものだ。
- 開発はほぼ完了しているが、肝心の部品が届かない。今のプロジェクトは万事具す、ただ東風を欠く段階にある。
分類
類義語
- 画竜点睛を欠く
- 九仞の功を一簣に欠く
- 詰めが甘い
- 最後の詰めを欠く
対義語
- 準備万端整う
- 万全を期す
- 欠けるところがない