一蟹は一蟹に如かず
読み方:いっかに は いっかに しかず
意味
代替わりや世代交代を重ねるにつれて、能力・品格・状態などが前の世代より次第に劣っていくことのたとえ。「一つの蟹は次の一つの蟹に及ばない」という意味から、物事がしだいに衰退することをいう。
由来
中国・北宋期(11〜12世紀)の蘇軾に仮託される寓話集『艾子雑説(がいしざっせつ)』に見える「一蟹不如一蟹」に基づくとされる。成立年や作者については異説があり、厳密には不詳である。日本では漢文訓読の形で「一蟹は一蟹に如かず」として定着した。
備考
現代の日常会話ではあまり用いない漢文調の表現。後の世代や後継者を「前より劣る」と批判する強い響きがあるため、使う場面には配慮が必要。
例文
- 後継者の仕事ぶりを見て、古参の職人は「一蟹は一蟹に如かず」と嘆いた。
- 伝統芸能の継承が不十分なら、一蟹は一蟹に如かずという評価を受けかねない。
- 祖父は、近ごろの政治家について「一蟹は一蟹に如かず」と厳しく評した。
分類
類義語
- 一代不如一代