一盲衆盲を引く
読み方:いちもう しゅうもうを ひく
意味
知識や判断力のない指導者が、事情をよく知らない多くの人を導くために、全員を誤った方向や危険な状況へ進ませてしまうことのたとえ。指導者自身の無知や不適切さが、集団全体に悪い影響を及ぼすことをいう。
由来
仏典『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』にある、盲人が多くの盲人を導けば、ともに危険な所へ落ち込むという比喩に由来するとされる。漢訳『大般涅槃経』は北涼で5世紀前半(421~433年頃)に訳出された。日本でことわざとして定着した正確な時期は不明。
備考
古い仏教的な比喩に基づく表現で、現在では「盲」を含む語が視覚障害を否定的な比喩に用いる点に注意が必要。人を直接指して使うのは避け、文脈を慎重に選ぶ。
例文
- 事情を十分に理解していない上司が部署を率いれば、一盲衆盲を引くことになりかねない。
- 根拠のない情報を信じた人が周囲に拡散する様子は、まさに一盲衆盲を引くようだった。
- 重要な政策ほど専門家の検証を受けなければ、一盲衆盲を引く結果を招く。
分類
類義語
- 盲人の手引き