一時の名聞、末代の恥
読み方
いっとき の めいぶん、まつだい の はじ
意味
目先の名誉や評判を得ようとして行った軽率な行為や不正は、その場では名を上げるように見えても、後世や子孫にまで残る大きな恥となる、という戒め。一時的な名聞よりも、長い目で見た人格や名誉を大切にすべきだという意味。
由来
中世の軍記物語『平家物語』巻九「宇治川先陣」(13世紀前半ごろ成立)に見える趣旨の表現に由来するとされる。源平合戦の武士が、目先の先陣の名誉にこだわって後世まで残る不名誉を負うことを戒める名誉観を背景に、ことわざとして定着した。「名聞」は名声・世評、「末代」は遠い後世や子孫を指す。
分類・由来
備考
「名聞」は名声・評判の意で、「名門」のことではない。主に、不正や見栄などによって目先の名誉を得ようとする行為を戒める場面で使う。
例文
- 目先の売上を上げるために数字を水増しするのは、一時の名聞、末代の恥になりかねない。
- 受賞歴を偽って注目を集めても、一時の名聞、末代の恥だと部長は厳しく戒めた。
- 不正な方法で勝利を得るくらいなら辞退したい。一時の名聞、末代の恥を残したくないからだ。
類義語
- 一時の名を取って末代の恥を残す
- 末代までの恥
- 後世に恥を残す
対義語
- 末代の誉れ
- 後世に名を残す
- 後世の誉れ