一二に及ばず
読み方:いちじ に およばず
意味
物事の数が一つや二つでは収まらないほど多いこと。多数の例・問題・事柄があることを表す。多くは「例は一二に及ばない」「被害は一二に及ばず」のように用いる。
由来
「一二」は「一つ二つ」という少数を表し、「及ばず」はそこだけでは足りない、収まらないという意である。少数では数え尽くせないほど多いことを示す、日本語の文語的な慣用表現として定着した。特定の故事や古典を典拠とするものではなく、初出・成立時期は未詳。
備考
「一二」はこの表現では一般に「いちじ」と読む。やや硬い書き言葉であり、日常会話では「一つ二つではない」「数え切れないほど多い」などと言い換えることが多い。
別表記
- 一、二に及ばず
- 一二に及ばない
- 一、二に及ばない
- 一二に及ばぬ
補足
- 「一二に及ばず」を「一つ二つにも達しないほど少ない」という意味に解するのは誤り。正しくは、一つ二つに収まらないほど多数あるという意味。
- 「一二」を「いちに」と読むのは、この慣用句では一般的でない。慣用的な読みは「いちじ」。
例文
- この地域で報告された被害の例は一二に及ばず、早急な対策が求められている。
- 彼が残した功績は一二に及ばず、後世の研究者にも大きな影響を与えた。
- 失敗の原因は一二に及ばないため、一つの要因だけに決めつけるべきではない。
分類
類義語
- 枚挙にいとまがない
- 数え切れない
- 一二にとどまらない
対義語
- 一つ二つにとどまる
- 数えるほどしかない
- 指折り数えるほど