一両の親より千両の子
読み方:いちりょう の おや より せんりょう の こ
意味
親自身がわずかな財産を持つよりも、子が大きく成功し豊かになるほうが望ましい、という親心を表すことわざ。親は自分の利益より、子の出世や幸福を願うというたとえである。「一両」と「千両」の大きな差によって、その願いの強さを強調している。
由来
「一両」「千両」という近世日本の貨幣単位を用いたことわざで、江戸時代(17~19世紀)ごろの庶民社会で生まれ、広まったと考えられる。親が子の立身出世を願う価値観を背景とするが、成立年や最初に記された文献は明確ではない。
備考
現代では実際の金額ではなく、親が子の将来を自分以上に願う気持ちをいう。子の「出世」や経済的成功を前提とするため、文脈によっては古風な価値観に響くことがある。
例文
- 教育にお金をかける理由を尋ねられた父は、「一両の親より千両の子だからね」と答えた。
- 祖父は一両の親より千両の子という思いで、子どもたちの進学を何よりも応援した。
- 一両の親より千両の子というように、親は自分の蓄えよりも子どもの将来の成功を願うものだ。
分類
類義語
- 子に過ぎたる宝なし
- 鳶が鷹を生む