ブルータス、お前もか
読み方:ぶるーたす おまえもか
意味
信頼していた親しい者までが自分を裏切ったことに対する、強い驚き・嘆き・失望を表す言葉。転じて、味方だと思っていた人物から予想外の反対や背信を受けた場面で用いる。
由来
古代ローマの政治家ユリウス・カエサル(前100年〜前44年)が暗殺される場面を題材にした、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』に由来する。作品は1599年頃に初演され、1623年に刊行された。同作第3幕第1場で、カエサルがブルータスの加担を知って発する「Et tu, Brute?(ブルータス、お前もか)」が日本語でも定着した。実際のカエサルの最期の言葉だったことを示す確かな史料はない。
備考
深刻な裏切りだけでなく、冗談めかして「意外な人まで同じ側に回った」場合にも使う。原句は英語劇中でラテン語として発せられる「Et tu, Brute?」である。
別表記
- ブルータスよ、お前もか
- ブルータス、汝もか
補足
- カエサルが史実として実際に「ブルータス、お前もか」と言ったと断定するのは誤り。この定型句はシェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』によって広く知られるようになった。
- ブルータスが発した言葉とするのは誤り。劇中では暗殺されるカエサルのせりふである。
例文
- 長年の共同経営者まで競合側に移るとは、まさに「ブルータス、お前もか」だ。
- 味方だと信じていた友人が匿名で批判していたと知り、彼は「ブルータス、お前もか」とつぶやいた。
- 反対票を入れた名簿に最も信頼する部下の名前を見つけて、社長は「ブルータス、お前もか」という思いだった。
分類
類義語
- 飼い犬に手を噛まれる
- 恩を仇で返す
- 後ろ足で砂をかける
対義語
- 忠臣は二君に仕えず
- 信頼に応える