コロンブスの卵
読み方:ころんぶす の たまご
意味
いったん方法が示されてしまえば誰にでも簡単にできそうに見えるが、最初にその着想を得て実行することは非常に難しい、というたとえ。従来の考え方にとらわれない独創的で簡明な解決策や発想を指してもいう。
由来
新大陸発見後のコロンブスが宴席で、「卵を立てられる者はいるか」と問い、誰もできなかった後で卵の端を少し割って立てた、という逸話に基づく。逸話の確実な史実性は不明である。類話はルネサンス期にも見られ、コロンブスに結び付けた話はイタリア人ジローラモ・ベンゾーニの1565年刊『新世界史』に見られるとされる。日本ではこの逸話から、独創的な発想を表す慣用的なことわざとして定着した。
備考
「後から見れば簡単」という含みをもつ。発想そのものをほめる場合にも、先駆者の苦労を軽く見ている人を戒める場合にも使う。卵を立てる方法には、殻の端を少し割る話など複数の語り方がある。
別表記
- コロンブスの玉子
- コロンブスのたまご
補足
- この逸話をコロンブスの実話として確定的に扱うこと。史実としての裏付けは明確ではなく、類似の逸話も存在する。
- 「誰でもできる簡単なこと」という意味だけで用いること。核心は、実行後には簡単に見えても、最初に着想し実現することには価値と困難がある点である。
例文
- その仕組みは説明を聞けば単純だが、最初に考え出した人にとってはまさにコロンブスの卵だった。
- 会議では、固定観念を破るコロンブスの卵のような提案が求められている。
- 完成した製品を見て「そんな方法なら誰でも思いつく」と言うのは簡単だが、発明当時はコロンブスの卵だったのだ。
分類
類義語
- 発想の転換
- 逆転の発想
- 目から鱗が落ちる