らくだが針の穴を通る
読み方:らくだ が はり の あな を とおる
意味
極めて困難で、ほとんど不可能に近いことのたとえ。もとは、財産に執着する富裕な人が神の国に入ることの難しさを、らくだが小さな針の穴を通ることにたとえた表現である。
由来
新約聖書の福音書に由来する。マタイによる福音書19章24節(マルコ10章25節、ルカ18章25節にも類句)で、イエスが「富める者が神の国に入ること」の困難さを、らくだが針の穴を通ることにたとえた。原典の成立はおおむね1世紀。日本語では明治期以降の聖書翻訳を通じて広まった。
備考
日常では「非常に難しい」の意で使われる。聖書本文では、富への執着と救いに関する宗教的な文脈をもつ。「不可能」と断定するより、「ほとんど不可能なほど難しい」という含みで用いるのが自然。
別表記
- 駱駝が針の穴を通る
- ラクダが針の穴を通る
- らくだが針の穴を通るよりも難しい
- 駱駝が針の穴を通るよりも難しい
補足
- 単に「少し難しい」という程度の事柄に使うのは不適切で、ほとんど不可能に近い困難さを表す。
- 「らくだ」は本来『太い綱・ロープ』の誤訳だと断定する説があるが、原典ギリシア語は通常「らくだ」と解されており、確定した説ではない。
例文
- この難関資格に一度で合格するのは、らくだが針の穴を通るような難しさだ。
- 予算も人員もないまま期限内に完成させるのは、らくだが針の穴を通るに等しい。
- 抽選倍率が非常に高く、希望する席を取るのはらくだが針の穴を通るほど難しい。
分類
類義語
- 至難の業
- 針の穴を通すよう
- 象が針の穴を通るよう
対義語
- 朝飯前
- 赤子の手をひねる