まな板の鯉
読み方
まないた の こい意味
相手や状況に完全に支配され、逃げることも抵抗することもできない状態のたとえ。また、どうにもならないと悟って、覚悟を決めて成り行きに任せる様子をいう。由来
料理される直前にまな板の上に置かれた鯉は、逃げ場がなく、あとは包丁に任せるしかないことから生まれた表現。成立時期は未詳だが、魚肉をまな板上の弱い立場にたとえる発想は中国古典『史記』の「人為刀俎、我為魚肉」にも通じ、近世以降の日本で定着したと考えられる。備考
「まな板の上の鯉」とも言う。単なる無力さだけでなく、観念して潔く受け入れる含みを持つことが多い。例文
- 面接官三人を前にして、私はまな板の鯉の気分だった。
- 手術台に横たわったら、もうまな板の鯉だと腹をくくるしかない。
- 証拠をすべて押さえられ、彼はまな板の鯉のように黙り込んだ。
- 監査が始まれば、こちらはまな板の鯉で、聞かれたことに正直に答えるだけだ。
- 決勝戦の相手は圧倒的に強く、序盤から私たちはまな板の鯉同然だった。
類義語
- 俎上の魚
- 俎上の鯉
- 袋の鼠
- 手も足も出ない
- 逃げ場がない
対義語
- 窮鼠猫を噛む
- 死中に活を求める
- 最後まであがく